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「TUZIE-FIBAミニバスケットボールなど」

 *2019年から、日本バスケットボール協会の組織変更や登録制度変更があり、ようやくミニバスの登録制度も単独校を基本とするところから変わり、以前よりも自由になったようです。全国統一のルールになったのも、大きな変化だと思われます。

 制度の変更の中、アンダーカテゴリの中でもU12だけは移籍申請書に移籍の理由を書く欄があり、その理由が「転居」と「人間関係等のトラブル」の2点に限られているようです。強化目的の引き抜きなど、以前からミニバスが問題視している、主に大人の側の問題行動を懸念しているための措置のようですが、大人の側の問題を子供の登録制度にすり替えて対応している印象があります。本来は、U12競技者の子供に対しての制度で対処するのではなく、チームや指導者などの大人の側のルールを設けて対処したほうが良いものではないでしょうか。現代の競技組織の在り方としては、登録された選手に対しての協会内での移籍ルールは一本化するべきだと思いますが、ミニバスでは特異な制度が長年続いてきたという現実もあり、U12の移籍が他のカテゴリとは異質のものになったものと思われます。組織内でも様々な意見が交わされたのではないかと想像されます。

 私のような競技とは無関係の外部の者から見ても、改革へ向けた大きな一歩を踏み出したような印象があります。今後も様々な面が変わっていくと思いますが、もう少しだけこのページは残しておくことにします。子供の一度しかない貴重な時間を預かるバスケットボールの組織が、子どもの大きな可能性に向き合って、より良い環境整備に向けてさらに改革が進んでいくことを願っております。



*・・・・・・・・・・・*・・・・・・・・・・*


 このページは、主に2007〜2008年にかけて書いたものです。なぜか革のクラフトマンが、畑違いのミニバスケットボールのルールのことなどを書いております。

 ミニバスケットボールは、FIBA:国際バスケットボール連盟の公式カテゴリーです。FIBAのミニバスケットボールのルールなどを見ると、「へぇ~、なるほど!」という感じで、新鮮に感じることがあれこれとありました。日本のミニバスケットボールとは、ずいぶん違っている感じがしました。

 大人になってから30年ぶりに見た日本のミニバスケットボールについては、違和感を感じたり不思議に思うことがあったのですが、FIBAのミニバスケットボールルールなどを見ながら、そういったことについても少しだけですが考えてみたいと思います。

 まずは、公式サイトから紹介してまいりましょう。

 ●FIBA:国際バスケットボール連盟の公式サイト。

 組織としては、FIBAの下に世界各地域の組織があるようでして、日本バスケットボール協会は、その中のFIBA ASIAに属しています。

 では、まずは Basketball categories: Mini basketball のページにある文章から。ミニバスケットボールに付いての、簡潔で短い文章が掲載されています。英語は苦手ですが、適当に訳してみます。間違っているかもしれませんので、上記のリンクを開いて原文をご確認ください。




Basketball categories: Mini basketball

 ミニバスケットボールは、少年・少女をバスケットボールへ導き、スポーツとの長い関わり合いへの道を開く、豊かで素晴らしい体験となるものです。

 身体的・理知的な発達、そして情緒や社会性の発達を子供たちにもたらす好機になるという、健全で教育的な理念に基づいたものです。

 対象年齢 : 11歳以下

 性別 : 男女混合のゲーム

 試合 : 教育的な試合

 設備 : 屋内・屋外どちらでも。コートの大きさも融通がきく。ボールは3号サイズから。

 ルール : ミニバスケットボールのルールが適用される。
 

 以上が、FIBAの公式サイトのカテゴリーの解説ページにある、ミニバスケットボールについての記述です。日本のミニバスケットボールとは、またちょっと違った、国際的なミニバスケットボールの顔が、おぼろげながら見えるような気がしますね。

 年齢は、11歳以下。日本では12歳以下ですね。でも、この年齢については国の事情などによって、違いがあるようです。学校などのシステムも違っていますからね。日本では男女が完全にわかれていますが、FIBAでは、男女混合のゲームを基本として考えているいるようです。
教育的な試合というのは、勝敗だけにこだわるものではないということでしょうし、子供にふさわしいバスケであることを大切にするという事なのだと思われます。 海外のミニバスサイトの写真を見ると、屋外でやっている風景も多くあります。それも日本とは違うようですね。

 参考に、FIBAの公式サイトで紹介されているカテゴリーは、以下の5つになっています。
 
 ●Senior ●U19 ●U16 ●College/University ●Mini Basketball



 次は、ミニバスケットボールの基本となる国際的なルール、FIBA Mini-Basketball rules を見てみましょう。まずは序文から。

FIBA Mini-Basketball rules 2005より

【序文】

 ミニバスケットボールの考え方


 ミニバスケットボールは、少年・少女のための、バスケットボールのゲームです。大人のバスケットボールのゲームを、子供たちがやりやすいように調整したものです。その考え方は実にシンプルなもので、体や気持ちの発達にまだふさわしくないゲームを子供たちにやらせるのではなくて、大人用のゲームを子供たちにふさわしいように調整すると言うものです。

 ミニバスケットボールのねらいは、どのような才能を持っている子供に対しても、バスケットボールに熱心な興味を示してくれる導きとなる、豊かで質の高い経験を楽しむ機会を提供することです。

 (大人の)バスケットボールのゲームは、大きなボールを、ほとんどの子供たちには高すぎるゴールに入れるものです。そこでミニバスケットボールでは、ボールのサイズを小さくして、バスケットの高さも低くしました。バスケットボールには、専門的で細かなルールもたくさんありますが、ミニバスケットボールでは、最小限のルールにされています。

 でも、子供たちの技能や理解力の向上に合わせて、さらに多くのルールも紹介されます。先生やコーチには、ゲームの規則や約束事(慣習なども)を、子供たちの発達に合わせて紹介していく責任があるのです。



 ゲームは様々なレベルで行うことができます。 
  • 屋外の壁にバスケットがひとつあるだけでも、安心してプレーできる場所があれば、手軽に行うことのできる1対1や2対2。
  • 学校のホールやスポーツホールで行う、3対3の練習やゲーム。
  • 体育館で行う、学校対抗やクラブ対抗の試合。
  • 地域のいくつかのチームが参加して行われる、地区大会。
  • 国際的なデモンストレーション・イベントとして開催される、代表選手の選考会をかねた試合。



 子供たちがミニバスケットボールをやる気になったら、次に挙げる基本的なルールでゲームを行いましょう。

  • 相手よりも多くバスケットに得点した方が勝ちます。
  • 自分もボールもコートの中にあるようにしましょう。(player out of bounds & ball out of bounds rule)
  • ボールを手に持ちながら歩いたり走ったりすることはできません。ボールと共にコートの中を動くためには、ドリブルをしなければなりません。(travelling rule)
  • ドリブルは、両手で同時に突いたり、ドリブルをしてから一度ボールをキャッチして、再びドリブルしてはいけません。(illegal dribble)
  • 不正に身体を接触させてはいけません。(personal foul)

 FIBAのミニバスケットボールのルールは、力量があり高度なレベルのミニバスケットボールをプレーするチームに適用されます。


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 とってもわかりやすい序文ですね。ミニバスケットボールは、子供がやりやすいように考えられた子供のためのバスケットボールですね。ルールの序文で、1対1・2対2・3対3が紹介されており、それも正式なコートでと言うことではありませんから、 FIBA Mini-Basketballの柔軟性を感じます。

 日本のミニバスケットボールのテーマは、「友情・ほほえみ・フェアプレー」なのですが、それはFIBAのミニバスケットボールの序文が元になったそうです。ルールの序文とは違う物が、どこかにあるのかもしれません。あるいは、過去の資料にあったのかもしれませんね。

 2004年9月14日に各都道府県のミニバスケット連盟宛に出された、「確認と提起」という暴力行為の根絶に向けた書類の中に、日本の規則書の元になったFIBAミニバスケットボールの序文というのが紹介されておりました。ミニバスケットボールについては、以下のように書かれていたそうです。(この文書は、ネット上で公開されておりました。)

●ミニバスケットボールは
  • 子供達の長い人生に対して道を開き、子供達にバスケットボールを紹介するための豊かで楽しいものです。
  • 子供達の身体的・知的・情緒的・社会的発達のための機会を与えるという健全な教育原理に基づいています。
  • 子供達が競争という経験の重要さは認めています。競争はどのようなゲームにおいても競争そのものは大きな魅力の一つですが、勝利だけが主要な目的では決してありません。むしろ、各々の選手が才能と技術のレベルを向上させるための機会を持つことであると言うことを強調すべきなのです。
  • 友情(friendship)、楽しさ(enjoyment)、フェアプレイ(fairplay)の精神、そして全ての参加者(他の選手、コーチ、試合運営者、両親)に敬意を表する気持ちを育てます。


(一部、文章が不自然なところもありますが、公開されていた文章のままです。)

 上記の内容を見ると、日本のミニバスケットボールのテーマである「友情・ほほえみ・フェアプレー」の元になったのは、「友情・楽しさ・フェアプレー」だったようですね。友好的な姿勢で競技に取り組むこと、競技を楽しむこと、フェアプレーの精神を尊ぶこと、これらは様々な競技に共通する基本姿勢ですね。少年スポーツでは、何よりも楽しむことが大切であることは、よく言われていることでもありますし、「ほほえみ」よりも「楽しさ」のほうが、スポーツに取り組むときの姿勢として、わかりやすいように思います。「仲良く楽しく正々堂々!」と言うことですね。



 さて、FIBA Mini-Basketball rules に戻りましょう。
 ルールの全訳はできませんので、面白いと思ったものだけ書き出してみます。
 文章を忠実に訳したものではありません。( )の中は、私のコメントです。

FIBA Mini-Basketball rules 2005より
  • 対象年齢は、11歳以下。
    (国によって、多少変わるでしょうね。)
  • コートの大きさは15メートル×28メートルが基本。でも、同じプロポーションであれば、26メートル×14メートルから12メートル×7メートルまで、大きさを変えることができる。フリースローラインはいつでもバックボードから4m。
    (おう、こんなにコートの大きさを変えることができるんですね。年齢によって変えるのも良さそうですね。)
  • スリーポイントシュートのラインは不要。
    (私の住む地域では、以前はミニバスにもスリーポイントがあったのですが、6年生の体力などを考えると、個人的には決して悪くなかったと思っています。でも、次の項目のゴールの高さを見れば、国際ルールにスリーポイントが無いのに納得ですね。子供の成長に合わせてゴールの高さが変わる!)
  • ゴールの高さ:10歳以下は2.60メートル・10~11歳は3.05メートル。
    (日本のミニバスは、2.60メートルですね。FIBAの別の資料には、11歳で3.05メートルのゴールと書いてあるので、小学校5年生でゴールが高くなると考えれば良いかもしれません。ボールは5号サイズで、まずはゴールが高くなって、ミニバスケットボールからバスケットボールに移行していく感じですね。でも、各国の学校やクラブの事情などもあるでしょうし、一様ではないと思われます。)
  • ボールの大きさ:8歳以下は3号ボール・9~11歳は5号ボール。
    (日本のミニバスは5号ボールですね。FIBAの基本的な考え方では、年齢によってボールの大きさも変わっていくんですね。ゴールの高さの変化と合わせて考えて、日本の学年にだいたい合わせてみると、1・2年生 と 3・4年生 そして5・6年生 と、2学年ずつがミニバスの中での年齢別カテゴリーのように考えられているようですね。低学年・中学年・高学年は、同じ条件ということにはならないのですね。日本の現状への私の疑問が、一つすっきり。子供の成長に合わせていくという理にかなっています。球技の中でも、バスケットボールの大きさは最大級ですからね。)

  • チームのメンバーは10人。コーチとキャプテンがいること。
  • コーチは、チームのリーダーである。コーチは、冷静で落ち着いた態度で、そして教育的で友好的な態度で、コートサイドからアドバイスや指導をする。そして、選手交代についての責任を持つ。
    (コーチの態度についてもルールブックの条項にあります。日本のルールブックには、「コーチはゲームを指揮する人です。」とだけあります。)
  • ミニバスケットボールではチャージドタイムアウトはない。
    (なるほど。でも、国によって違っているのでしょうね。)
  • ゾーンディフェンスは、ミニバスケットボールでは禁止されている。
    (これは、コーチの条項に書かれていました。おそらく、マンツーマンを基本にしていきましょうということなのだと思います。教育的な目的を持つミニバスケットボールですから、戦術的にあれこれというよりも、基本となることをしっかりやりましょうということなのでしょうね。)
  • 試合の時間は、前半は休憩を2分はさんで10分を2回。ハーフタイム10分のあと、後半も、休憩を2分はさんで10分を2回。
    (試合時間は10分を4回の40分なのです。日本のゲームよりもはるかに長い。体力が必要ですね。あとで紹介しますが、国や地域によって、時間の区切りかたが違っているようです。)
  • 怪我をしたり、退場になったり、ファイブファールを犯したときを除いては、それぞれの選手は2ピリオドプレーしなければならない。
    (各選手20分出なさいと言うことですね。スポーツの基本は、やはり体力か。)
  • バックパスルールあり。
    (これは少々意外でした。でも、ゾーンプレスなどは原則禁止ですから、日本とはミニバスについての考え方の基本が違うのでしょうね。でも、日本と同じバックパス無しの例もありましたので、後ほど紹介します。)

  • 8秒あるいは10秒ルールは無し。24秒あるいは30秒ルールも無い。
    (30秒ルールの類がありそうな気がして、気を付けて見たつもりなのですが、どうも見当たらないようです。制限区域の3秒ルールや、タイトに守られたときの5秒ルールなどはあるようです。)

  • シュート動作の時のファールで、そのシュートが入れば、フリースローは無しで、シュートが入ったときと同じように、エンドラインからの相手チームの スローインでゲームが始まる。
    (シュートが入らないときは、もちろんツースローです。)

  • チームファールの規定は無い。
    (ハーフタイムなども含めると1時間近く試合時間があって、さらにフリースローの機会がたくさんできてしまったら、試合にどれだけ時間がかかるかわかりませんものね。)



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 ルールを見ると、日本のミニバスケットボールとは、けっこう違いがありますね。ボールやゴール、そして試合時間といった、競技の基本的な部分が違っております。選手がそれぞれ2ピリオドずつ出場する事になっていますが、一人20分ずつですから日本のゲームの約3クォーター分ですね。

 ゾーン禁止という、ディフェンスの戦術に関しての規定があるので、同じミニバスでもずいぶん質の違う物になりそうです。ネットの情報を見ていると、かつて日本のミニバスケットボールでもゾーンディフェンスが禁止された時があったそうです。

 私はこのFIBAのミニバスケットボールのルールを読んで、かなり新鮮に感じました。日本のミニバスケットボールを30年ぶりに見たときに、疑問に思ったことがいくつかあってモヤモヤ感があったのですが、いくぶんすっきりしました。

 たとえば、少子化の現代の傾向として、人数不足のために低学年と高学年が混ざってやっとチームになる場合が多くあります。日本のミニバスケットボールは、少子化で子供の数が少なくなってきている中で、なぜか単独校の児童でのチーム登録を制度の基本としているので、とってもたいへんなのです。

 人数がなかなか揃わないので、練習や試合で、低学年と高学年が一緒にプレーすることになってしまうことが少なくないようです。ボールやゴールの大きさは学年に関わらず、5号ボールと2.6メートルのゴールです。どうしても接触プレーも起こりますし、それは良くないのじゃないかなーと思っていたのです。でも、FIBAのルールでは、年齢による子供の発達・成長のことがボールやゴールのサイズの面からも考えられていることを知って、なんだかほっとしました。6年生と低学年が、同じ条件で同じゲームでプレーするのは望ましいとは思えませんものね。



 実は、前述の2004年9月14日に各都道府県のミニバスケット連盟宛に出された、「確認と提起」という書類の中に、次のような一節がありました。



・・・・・・・普及を拡大するため発育期の状況に合わせた大会運営を提唱するための準備に入ったことを15年度3月の理事会で報告しました。一部地域においてはすでに十数年の実績を積んできた、フレッシュミニバスケットボール(4年生以下)・ミクロミニバスケットボール(2年生以下)です。いわばミニバスルネッサンス(原点にたち帰る)です。



 はい、日本のミニバスケットボールでも、子供の発育に合わせてと言うことは考えられているのですね。でも、低学年、中学年ごとのチームを構成できるほどの、十分な人数のいるクラブばかりではないような気がします。イベント的にちびっこ大会みたいにやるならば別ですが、普段の練習もふくめて真剣に考えると、苦しい面もありそうです。

 (ミニバスケットボール連盟のチーム登録の制度はあいまいなもので、地域によって制度の運用のされかたが異なっているようです。単独校チームでの登録を基本としながらも、チームの合同やクラブチームが認められている場合も多くあります。4校まで混ざっても全国大会には出場できるけれど、5校以上になると全国大会には出られないという加盟方針と言うのもあり、制度の柔軟な運用の地域もあれば、厳格な運用の地域もあるのです。全国統一の制度にはなっていないので、とてもわかりにくいですね。全国的な組織としては、統一性が無く異様な感じがいたします。少子化の中で、単独校の制度が厳格だと、ミニバスケットボール自体が成り立たなくなりますし、4校ルール・5校問題と言われるミニバスの課題もありますし、もっと現在の社会情勢に対応した現代的な制度になるといいですね。ミニバスルネッサンスのためにも、より良い制度になってほしいです。)



 「確認と提起」には下記のような一文もあります。技術偏重の指導を問題視していると思われる文の次に書かれており、以下の内容は肯定的に書かれているのだと思われます。


 弱小なチーム、1~6年生まで全て集めても12~13名、こんなチームを苦労して子供たちにどうゲームをたのしませるか、日夜悩みつつ頑張っているミニバス指導者は、全国各地に多数いる。


 本当に、チーム事情は苦しいところが多いようです。廃部になってしまうクラブもあります。苦労しているのは指導者だけではなく、保護者や子供本人も含めて、大勢いらっしゃると思います。でも、プレーする子供が主人公ですから、子供の環境作りを第一に考えれば、日本のミニバスケットボールのチーム登録制度は、やはり時代遅れのような気がします。

 ちなみに、FIBAには「National Federation Manual」という、各国のバスケットボールの組織のためのマニュアルがあるのですが、その中のミニバスについての解説の中に、2歳以上年齢が違う選手を一緒にプレーさせるべきでは無いというのが、専門家に支持されている意見である と書いてあります。とても大切なことだと思います。サッカーなどでは、この手の解説を読むことがありましたが、ミニバスケットボールでは見かけないので不思議に思っておりました。でも、FIBAのマニュアルにはちゃんと書いてありました。このマニュアルに付いては、後ほど少し紹介してみます。

 日本のミニバスケットボールは、FIBAのミニバスケットボールを基本にしているそうなので、こういったFIBAが提唱している基本的な考え方も、大切にしてほしいと思います。例えば小学3年生と6年生が一緒にプレーした場合、その年齢差は3歳です。3歳の年齢差をそのまま当てはめて年齢を上げていくと、中学3年生と小学6年生になります。あるいは、高校3年生と中学3年生。この様に他の年齢で考えてみると、あらためて3歳の差は大きいなと思います。一緒のコートで競技として試合をすることは望ましいでしょうか。人数不足のためにもしも小学1年生と6年生が一緒に試合に出ると、それは、高校3年生の試合に中学1年生が混ざるのと同じ年齢差になりますね。

 同じ小学生ということで、どこか鈍感になっているところがあるかもしれません。ミニバスケットボールのチーム登録の単独校制度を厳格にすると、低学年にメンバーになってもらう以外にチームを維持する道がありませんし、それでもチームを維持できなくなることもあります。もっと、子供にやさしい制度にしてはいかがなものでしょうか。

(※2015年には、日本のミニバスケットボールでも世界の標準であるFIBAのルールに合わせ、ゾーンディフェンスが禁止されることが示されました。マンツーマンが主体になると思われますが、年齢や体格が大きく違う児童が同じコートに入った場合の安全性については、さらに慎重な配慮が必要になると思われます。年齢差・体格差のある児童が一緒にプレイすることによって事故が発生し怪我などがあった場合には、指導者や運営者の責任が問われるのはもちろんですが、ミニバス連盟やバスケ協会の制度や組織運営の責任も問われる事になると思われます。2015.7加筆)

 それから、「確認と提起」の資料には、コーチの指導のあり方や、ベンチでの態度の問題に付いても書かれているのですが、FIBAのミニバスケットボールルールのコーチの条項を、日本のルールブックにもしっかりと載せると良いのかもしれません。何行も書かれているFIBAのルールのコーチの条項を、日本のルールでは「コーチはゲームを指揮する人です。」の1行だけにしてしまっています。コーチの在るべき態度を、FIBAと同様にルールブックに明記すると良いのではないでしょうか。

 「コーチは、チームのリーダーである。コーチは、冷静で落ち着いた態度で、そして教育的で友好的な態度で、コートサイドからアドバイスや指導をする。


 このような文章がルールブックに明記されている方がわかりやすいですし、指導者・保護者・審判なども含めた、共通認識を持つことに役立つのではないでしょうか。



 さて、ルールに付いてもう少し。
 次のリンクは Canada Saskatoon のバスケットボール組織のサイトです。

 ●Saskatoon Minor Basketball Association

 このサイトのルールのページでは、ミニバスケットボールのこの地域のルールに付いても紹介されています。その中で、FIBAのミニバスケットボールルールと違う点が書き出されています。うまく訳すことができない部分もあるのですが、だいたいこんな感じかなと言うのを紹介します。


SMBA-Saskatoon Minor Basketball Associationのミニバスルールから
  • バスケットの高さは9フィート。
    (2.74メートル位)

  • ボールは5号。

  • ゲームのハーフは、4分を5回(5シフト)。
    (前後半で合わせると、4分を10回。試合時間はFIBAルールと同じ、1ゲームあたり40分になります。)

  • 各選手は、各ハーフに2回以上のシフト(原文ではshifts)に出なくてはならない。1ゲームあたり8シフト以上出場する選手があってはならない。但し、選手が7人以下の場合は除く。14人以上選手がいる場合は、1ゲームにそれぞれ3シフト以上出ること。
    (人数の規則については、チームのメンバーが5~7人の場合やプレーオフの時の規定など、細かく書かれているようです。)

  • チームは、不必要な時間稼ぎのプレーをしてはならない。(その場合は)審判は、30秒ルールの適用を求めることができる。
    (おそらくですが、故意に時間を引きのばすようなプレーでなければ、上手く攻めることができなくて30秒以上の時間がかかっても、それは問題ないのだと思います。)

  • スローインの時は、ディフェンスの選手はラインから1メートル離れて守ること。

  • 制限区域内の時間の反則は、5秒。
    (3秒ではないようです。)

  • バックパスはミニでは適用しない。
    (はい、バックパス無しです。)

  • タイムアウトは、前半に1回。後半に2回。

  • プレスディフェンスは、フルコートのマンツーマンに限る。そしてバックコートでのダブルチームは行わないこと。
    (他にも時期によってのプレスの禁止や、点差が開いた場合にはバックコートに戻ることなどの、細かな規定が書いてあるようです。)

  • ゾーンは禁止。マンツーマンディフェンスを行わなければならない。ボール(マン)にたいして守ることができるのは二人まで。一人のヘルプディフェンスは許される。
    (マンツーマンディフェンスかゾーンディフェンスかどうか判断する、基準のようなことも書かれているようです。ダブルチームが許される状況も、限定されているようです。1対1が基本なのですね。)

  • 後ろからのスクリーンは禁止。



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 いかがですか。試合時間はやはりトータルで40分なのですね。これは鍛えられますね。最大の4分を7回出たら28分ですから、日本のミニバスケットボールの全部の試合時間よりも長く、日本の中学生の試合に全部出るのに近いものがありますね。かなりきつそうです。そして、やはりマンツーマンで守りそして攻めることを求めているのですね。

 さて、他にオーストラリアのルールもネット上にありました。ほんの少しだけ紹介します。学校スポーツの資料のようなので、ルール専門の資料というわけでもありません。12歳以下と18歳以下の記述がある資料なのですが、12歳以下の部分だけから少しです。


SCHOOL SPORT AUSTRALIA BASKETBALL RULES AND GUIDELINES より


  • 12歳以下。その年の競技には、12月31日まで13歳にならないプレーヤーは全て参加資格がある。

  • チームの人数は12人まで。全員が出場すること。
  • ゲームは8分×4クォーター。

  • 24秒ルールあり。センターラインを超えてからカウントする。

  • コートのうしろ1/3ではマンツーマンのみ。
  • 競技の意図として、20点以上リードしているチームは、ディフェンスの時にバックコートに戻ること。20点以上リードしている間は、プレスやトラップは禁止。事前のミーティングで確認すること。

  • タイムアウトは各クォーターに1回。4クォーター目は2回。

  • ボールは6号の本革か人口皮革製。

 他にもいろいろなことを書いてあるようですが、ざっと単語を拾った感じです。




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 やはり、試合時間は長いですね。それに、プレスなどに関しては、やはり制限が設けられているようです。ボールは6号ボールということですが、ゴールの高さの記述をこの資料では見かけませんでした。私が見逃しただけかもしれませんが、この資料とは違う、オーストラリアのバスケットボールのルールで定められているのではないかとも思います。




 さて、ルールなどに関しては、以上のような世界のルールを興味深く見ておりました。バスケットボールの専門家が見ると、専門的な考察でいろいろなことがわかるのだろうと思いますが、素人なりに私はFIBAのルールやカナダやオーストラリアの資料に好感を持ちました。

 ディフェンスの制限なども、バスケットボールの技術上の訓練や、精神的なあるいは教育的な配慮がされてのことだと思います。

 私が少しだけ見た海外のサイトの中で、先ほどのカナダのサイトとUKのサイトを紹介しておきます。海外のサイトは他にもたくさんあると思いますので、探してみてくださいね。

 ●mini-basketball.org.uk

 ●Saskatoon Minor Basketball Association



 ルールに付いて、一通り紹介したところで、FIBAが公開している、各国のバスケの組織作りのマニュアル「National Federation Manual」という資料に付いて、少しだけ見てみましょう。日本でいえば、財団法人日本バスケットボール協会のために書かれたマニュアルだということになります。

 その第2章は組織の確立・発展のための活動に付いて書かれた「BUILDING」という項目になっております。その中で真っ先に述べられているのが、「Mini Basketball」の普及についてです。

 全文を訳して紹介する力はないので、ちょっと拾い書きという感じで紹介させていただきます。原文はFIBAの下記のページから、ダウンロードすることができました。私の訳は適当なので正確性は今ひとつだと思います。しっかり確認したい方は、原文を読んでくださいね。



FIBA National Federation Manual > BUILDING > MINI BASKETBALL

 まずこの章の序文のようなところには、「ミニバスケットボールは、座りがちな(あまり運動をしない)子供に最適なんだ」という見出しからスタート。そして、2005年が国連のスポーツと体育の年であったということから、本文を書き始めています。平和や人々の相互理解を啓発するために、スポーツは最適なものであるといったことや、ミニバスの目標の他にも、国連と共に様々な目標を成し遂げると言ったバスケットボール組織の姿勢が述べられております。

 ミニバスケットボールのランニング・ジャンピング・スピードの変化・方向の転換など訓練を通して、体育教育を進めるのがバスケットボール組織の姿勢であり、つまりは世界中の子供たちの体育プログラムをアシストするバスケの世界からの提案なのだよということが書かれております。

 以下に本文から拾い書きしていきますが、本当に拾い書きなので悪しからずご了承を。訳しにくいところは、私が勝手に日本語としてまとめてしまいます。では、見てまいりましょう。





 スポーツ全般がそうであるように、友好的で思いやりに溢れたバスケットボールの世界を、ミニバスケットボールで子供たちに紹介したいと思っています。 

 ミニバスケットボールは、バスケットボールにつながる子供たちの第1歩です。ミニバスケットボールの健全な体育カリキュラムで、ランニング・ジャンピング・スピードの変化・方向の転換・ボールハンドリング・ゴールを狙うシュートなどの、たくさんの技術や経験を、子供たちに提供します。

 ミニバスケットボールは、子供たちのために考えられた、特にスポーツ的なそして教育的な効果が高いものです。そのおもな活動は、どんな才能を持つ子供に対しても、豊かで質の高い経験をする機会をもたらすことです。そして、熱心な興味をバスケットボールに持ってもらえるように子供たちを導くことです。




 ミニバスケットボールの発展と運営は、それぞれのNational Federationにとって不可欠のものです。ミニバスケットボールの組織を、(National Federationと)別の組織にしてはなりません。

 バスケットボールのNational Federationは、調査し戦略を講じて全国的な計画を監督するべきです。そして、経験があり信頼できる指導者・教師・オフィシャル・ミニバスの運営責任者などで構成されたミニバスケットボール委員会を持つことは、とても大切なことです。

 ミニバスケットボール委員会は、定期的に会合を持ち、発展計画や活動方針を展開し、子供たちの年齢や経験に配慮された計画の発信を進めるべきです。




 National Federationは、ミニバスケットボールから国の代表チームのセレクションまでに至る、報償制度を確立するべきであり、全てのミニバスケットボールに参加する子供たちは、選手登録されるべきです。




 ※この辺は訳すのがつらいので、大雑把にいきます。学校での普及や、指導者養成のための教師に対する指導などに付いて、National Federationがどうするべきかなどが書かれた内容が続きます。あまり詳しく見ておりませんが、様々なスキルを紹介することがミニバスでは大切であるし、指導する側もそういったスキルを修得しておくことが重要であり、そのほかにも子供の成長や子供の精神面や能力開発についても、知っておくべきだといったことが書いてるような気がします。FIBAにはコーチングや指導のマニュアルがあるので、そういったガイドもNational Federationは利用しましょうといったことも書かれているようです。「学ぶことをやめないぞ!」という指導者の心意気みたいな一言もあります。(このような適当な文章に耐えられない方は、原文をどうぞです。)




 ミニバスケットボールのねらいは、少年・少女たち全ての子供が、友好的で思いやりのある環境でのミニバスケットボールの体験を楽しみ、恩恵を受けられる機会となることにありますが、肉体的にあるいは精神的にマイナスとなるような経験もあります。

 ゲームは子供たちが最大限楽しめるように、そして教師や指導者から理解や共感を得られるように、バスケットボールを単純化したものです。

 子供たちは人権を持っているということをNational Federationの理念で認めることがきわめて重要です。子供たちの活動は、健全で倫理的・道徳的な信条に裏打ちされたものであるように、推進され理解が深められることが大切なのです。子供は、ミニバスケットボールが簡単に嫌になったり興味をなくしたりします。多くの子供たちがやめてしまうのは、練習や試合での経験が十分なものではないからです。子供たちには、自分で考えそして意思を伝えあい自らのプレーを生み出す、プレーの自由も与えられなければならないのです。

 各国のNational Federationは、肉体的・精神的・そして性的な虐待から子供を守るための方針を展開しなくてはならない・・・・・・・・・・・・・。

 ※このあと、こどもがミニバスケットボールを始める年齢のことなどが書いてあります。4~5歳から始められると言う感じでしょうか。最初のゲームは1対1・2対1・2対2・2対3・3対3などで良いよーと書いているようです。ふたつ以上の選択肢は子供に難しいから、3対3は最初の本格的なゲームにはいいね、なんてことも書いてあります。そして、12歳以下はミニバスケットボールを始めるには最適なのだけど、上達してきたときに次のレベルに進ませることの注意点に付いても書いてあります。


 例えば、10歳と13歳が一緒にプレーすることになるような、(上のクラスに)早く進ませすぎることには、とても大きなリスクがあります。2歳以上年齢が違う選手を一緒にプレーさせるべきでは無いというのが、専門家に指示されている意見です。


 ※このあと、National Federationの役割がまたいくつか書いてあります。ゴールやボールに付いて書いている箇所があり、そこには11歳でゴールの高さが3.05メートルのfullheightになると書いてあります。それから、明日のスターになるかもしれない人材もしっかりモニターしましょうと言うようなことも書いてあります。また、バスケが好きで、将来オフィシャルや運営者になる人もいるかもしれないといったことも書いてあります。ミニバスケットボールの世界には、すでに将来の人材がいるということですね。 




 ※ここでルールの条項が短くあります。

 ・・・・・・・・マンツーマンを義務付けます。試合では全ての子供がプレーします。
 そして、男女混合で一緒にプレーすることを勧めます。・・・・・・・・・・・・

 ※以上のようにあります。全国組織が奨めるべきルールは、FIBAのマニュアルではではこのようになっておりました。そして・・・

 ・・・・・・・・National Federationは、それぞれのプレーヤーみんなが上手くできるように、適切な大きさの設備でプレーしなければならないという、ミニバスケットボールのルールの考え方を誇りにするべきです。例えば、とても小さい子供たちには3号サイズのボールと低いゴール、そしてもう少し大きな子供たちには5号ボールとより高いゴールということです。

 そして、審判・スコア係・タイムキーパーを経験する良い機会を、子どもたちに提供しなければなりません。





 ※競技会・大会についての文章が続きます。競技会では、ゲームでの勝利からもそして敗北からも、子供たちがポジティブな成果を理解できるように慎重な配慮も必要だということも、書いてあるようです。大会での勝利だけが大切なのではなくて、ミニバスケットボールには総合的な様々な目的があるということを、親や指導者に理解させることが、National Federationのもっとも大切な役割の一つとして書かれております。




 ※ミニバスケットボールデイ(フェスティバル)のことに付いて書かれています。ミニバスケットボールを宣伝するイベントを、各方面の協力を得ながら楽しく行いましょうということが書いてあるようです。こういったイベントが、底辺拡大に役立つということだと思います。



 
 ※次は親の活動に付いて書いてあります。日本でも良く目にするような注意事項が書いてあるようです。

 ※最後に心に止めておいてほしいこととして、次のように書かれております。

 ミニバスケットボールは、少年・少女が早期にバスケットボールを始めるための、そして良い習慣と態度を早くから教え、適切で有効な基本や技能を早期に指導するための、すばらしい第1歩であることを、心に止めておいてください。それは、才能発掘のための最初の段階となり、プレーヤーの人材が多く生み出されるように、各国のNational Federationの助けとなることでしょう。

 子供の生物学的な成長・生理学的な成長・心理学的な成長そして肉体的な成長のプロセスを混乱させるリスクを生じさせるような、強いプレッシャーを強いることがないようにすることも、実に大切なことです。

 ※そして、最後の最後に下記の一行がありました。


Let children have fun and enjoy Mini-Basketball!



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 以上で、「BUILDING」の章のミニバスケットボールの項目は終わりです。次の章では、ミニバスケットボール以降の「BUILDING」に付いて書かれておりますが、その最初には、才能を早期に発見して、いち早くバスケットボールをやってもらおう、と言うような感じのことが書いてあるような気がします。(気がしますというのは、なんとなく単語を拾ってそう思っただけなので、ちょっと怪しいです。)

 このミニバスケットボールの項目を見たときに、FIBAでも教育的な効果はうたいながらも、子供たちにバスケットボールをやってもらう第1歩だという位置付けが、はっきりしているのが良いと思いました。日本でいえば、中学以降のバスケにつながる入口と言う位置付けでしょうか。

 また、ミニバスケットボールの普及活動の中では、バスケットボールだけではなく、他の大切なメッセージを伝えることにも言及されており、次のような活動がマニュアルには書かれておりました。
 "No smoking" , "No Drugs" , "No Aids" campaign ・・・・・・・・・・・

 もしも日本でもとなったら何が可能でしょうか。現在の世相から見れば・・・「いじめ防止」・「自殺防止」・「ネットの適切な利用法」・「ドラッグ防止」などでしょうか。

 さて、このマニュアルでは、National Federationからミニバスケットボールの組織を分けてはいけないと書いてありましたが、日本ではしっかりと分かれております。そのほかのカテゴリーの競技連盟も別の組織になっており、それらの組織が日本バスケットボール協会の加盟組織になっています。日本バスケットボール協会が、全カテゴリーを統括していて、各カテゴリーの委員会があるという形ではないのです。例えば、日本サッカー協会のように、国の代表チームやプロからジュニアまで、すべてのカテゴリーが縦に一本化されていたほうが良いと思うのですが、バスケットボールの世界では、難しそうですね。
 
 「National Federation Manual」を全部翻訳して、日本バスケットボール協会のサイトで公開してくだされば良いのかもしれません。このマニュアルだけでも300ページ以上ありますが、他にもいろいろな資料がFIBAでは公開されているようです。例えば、バスケットボールの指導に関しての資料もたくさん公開されているようですし、それらの資料も翻訳されると良いですね。

 日本のミニバスケットボールと比べて、国際的には競技のルールや実技に求める内容が違っているのは、このページで紹介してきた資料でもなんとなくわかりますが、ゾーンも禁止され試合時間も長く、またボールやゴールの設定も違っているということで、具体的な練習資料などにも、まだまだ面白いものがたくさんあるかもしれません。

 日本のミニバスケットボールについては、ミニバスケットボールは教育的なもので、中学以降のバスケットボールのためにあるのではないと言った感じの説明を見かけることが時々あるのですが、素人の私には意味がよくわかりませんでした。中学や高校は、学校の部活である事が多く、まさに教育としての放課後体育ですし、生徒の心身の発達に合わせた指導が必要なのは、ミニバスケットボールもバスケットボールも同じだと思います。他のどんなスポーツでも、教育的な効果への配慮というのは同じだと思います。ミニバスケットボールだけが特別素晴らしく教育的な内容と言うことは無いように思います。

 それから、中学以降のバスケの入り口であるという事は、ミニバスケットボールの根幹なのではないでしょうか。FIBAの正式なカテゴリーの一つで、バスケットボールの第一歩として位置付けされているのですから、それは議論の余地が無いように思います。将来に続くスポーツの入り口だからこそ、無理無く児童の人権に配慮した運営を、FIBAでも明文化して求めているのだと思います。そこが目的地ではなく、そこが始まりなのです。だからこそ最も大切な時期なのだと思います。

 FIBAのミニバスケットボールと違って、日本のミニバスケットボールには戦術の制限もないようですし、年齢別の配慮も今ひとつのようですし、チーム登録制度で不利益を被る児童も少なくないようです。そのような日本のミニバスケットボールが、中学以降のバスケットボールや他のスポーツよりも「教育的」であることを強調できる部分がどこにあるのか、私には今ひとつ理解できませんでした。

 「教育」は目的であり結果だと思いますが、その教育的な効果も、ミニバスケットボールを通してのものだと思います。まずは第一に子供がミニバスケットボールに取り組みやすい環境を作り、一人でも多くの子供からミニバスケットボールを選んでもらうことが大切なのではないでしょうか。

 でも、現実としては、指導者に恵まれなかったり、少人数でたいへんだったり、学校にミニバスケットボールのクラブがなかったり、廃部になってしまったり、様々な事情で他のクラブでやりたいのに出来なかったり、ミニバスケットボールで困ってしまう事例をいくつも見聞きしました。私の実感としては、ミニバスケットボールには、もっと教育的な配慮のあるスポーツになってほしいと思います。機会均等という教育の基本も、実現してほしいですね。

 これが例えばサッカーだと、自分で行きたいクラブを選んで入団したり、少人数同士のチームの合同が簡単に出来ますから、自力で何とか良い方向を探ることが出来ます。それができて当たり前だと思うのですが、ミニバスケットボールにも、もっと自由で教育的な配慮を持ったスポーツになって欲しいですね。サッカー型のクラブチームがあり、また以前からのスポーツ少年団も存在する、そういう多様化の中でこれからの少年スポーツが行われていくのが、今後の標準的な形になるのではないかと思います。そうしないとチームスポーツの実施は難しいのではないでしょうか。

 人生最初のバスケットボールの経験として、ミニバスケットボールは子供たちに優しくあってほしいと思います。子供にとって、初めてのバスケットボールの経験は、同時に初めてのスポーツクラブの体験かもしれません。ミニバスケットボールとの出会いが、中学以降の一生のスポーツに影響するかもしれません。できる限り良い環境を作り、児童に選択肢が提供されることを願います。

 ミニバスケットボールは、小学生だけの狭い世界で完結するものではないと思います。バスケットボールや生涯スポーツへの入り口だと思います。だからこそ、とても大切なものだと思うのです。

 子供にとっては、スポーツは教育である前に遊びだと思います。
 遊びだから楽しくて、楽しいから頑張れて、その中で何かを得るのだと思います。
 「友情・楽しさ・フェアプレー」 FIBAの原文に本質があるのではないでしょうか。
 子供たちが、思い切り楽しくミニバスケットボールをプレーできますように。

 

 ミニバス関連に記述は、2007~2008年にかけて主に書いたものです。30年ぶりに見る機会のあったミニバスの運営って、とっても変だなーと思って、いろいろな事を調べたり、いろいろな所に質問等している間に、長々とした文章を書いてしまいました。元々ミニバスとは無関係なのですが、文章は残しておきます。

 注)ミニバスは制度や運営が地域により大きく異なっておりますので、地域により違いがあり様々な状態があるようです。

 注)2009年以降、文章の手直しは致しません
が、明らかな誤記やリンク切れなどに気がついた時には、修正する場合があります。

 注)2015年7月に、いくつかの修正を加えました。バスケットボールの専門家から、海外のサイトでルールが変更されている点や、FIBAの資料の誤訳があることを教えていただいたので、当該箇所を中心に一部の修正・加筆を行いました。2015年には、FIBAのルールであり世界標準とも言えるゾーンディフェンスの禁止が、日本でも示されましたので、それに伴う一層の安全面への配慮についての一文も書き加えました。また、ミニバスケットボールの年齢別カテゴリーの名称について、世界の標準から考えてどうなのか疑問に思うことがあったので、今回の修正のついでに、この点についての私個人の考えを下記に書き加えました。このページの最後の動画の埋め込みも、2015年7月に行いました。



 ※以下の部分は、2015年7月に加筆しました。

 ミニバス連盟が低学年と中学年のカテゴリー名として使っている、フレッシュミニバスケットボール・ミクロミニバスケットボールという言葉について考えたいのですが、個人的には違和感があり口には出しにくいと感じます。それぞれ英語で検索してみても、海外で同様の言葉を年齢別カテゴリーの表記に使うのは一般的なものではないようです。「FIBA」と並べて検索もしてみましたが、FIBAの資料にも見当たらないようです。ただし、mini basketball の下のカテゴリーとして、micro basketball という言葉は海外で使われることがあるようです。きちんと調べたわけではありませんが、4〜7才の日本で言うところの就学前の子どもたちのためのバスケットボールを指す言葉として使われている例がありました。フレッシュ(fresh)については、海外でバスケットボールのカテゴリーを指す言葉として使われている例は、私が検索して簡単に調べてみた限りではありませんでした。fresh という単語は、ミニバスよりも年齢が上のカテゴリーで、新人を表すときなどに主に使われているのではないかと感じました。

 どうしてもこういったカテゴリー名を導入したいのであれば、それが可能なのは「micro mini basketball」ではなく「micro basketball」ではないでしょうか。ただし、この場合は、ミニバス連盟が考える年齢層と、海外でこの言葉が表す年齢層が、ずれてしまう可能性があります。2年生以下のカテゴリー名として「micro mini basketball」を使った場合、より小ささをアピールしているように感じますが、実際には海外の「micro basketball」よりも上の年齢層を表す事になり、用語の混乱を招くことになるかもしれません。

 カタカナ言葉として考えた場合にも、ミニバスケットボールのカテゴリーでわざわざミニ(小さい)の上にミクロ(極小の)を付けなくても良いのにと思いますし、ミニの上にmicroをカタカナにして重ねるとしたら、英語読み的にマイクロミニのほうが自然のような気がします。「マイクロコンピューター」「マイクロメーター」「マイクロバス」「マイクロスコープ」など、カタカナ言葉でもマイクロを使う頻度が増えているような気がします。もともと同じ意味を持つ外来語なわけですが、ミクロとマイクロという単語を日本語の中では何となく使い分けているようです。「マイクロスコープでミクロの世界を見てみよう!」という一文を読んだ時に、多くの人は自然な文章に感じると思うのですが、ミクロの後に「の」が付いているところが使い分けの一つの注目点でしょうか。安易なカタカナ言葉は、どこか古臭い感じがしたり、恥ずかしい使い方だったり、将来にわたっての普遍的な利用が難しい場合がありますので、より適切なカテゴリーの表し方が何であるのかについて、一考の余地があるのではないでしょうか。

 カテゴリーを表すならば、単純にU12・U10・U8としたほうが、一般の人にも内容が伝わりやすく、世界中で通じるものと思われます。例えば「フレッシュミニバスケットボール大会」よりも「U10 ミニバスケットボール大会」のほうが、関係者にも一般の人にもわかりやすいですし、国を問わず普遍的な言葉の使い方なのではないでしょうか。様々なことを考慮すると、日本のバスケットボール界全体で、世界の標準と合わせておくことは大切なことのように思います。また、国内を見ると「フレッシュ大会」などの言葉は、他のスポーツでも新人戦やちびっ子の大会名などに使われていますが、「フレッシュ」がカテゴリーそのものを表す言葉ではないようなので、バスケットボールと他のスポーツで一般的に使われる単語の意味が、違ってしまうことにもなるかもしれません。それは少々残念なことのように思われます。

 また、現在のネット社会では言葉の検索結果にも気を使わなくてはなりませんから、いくつかの検索パターンを試してみました。「ミクロミニバスケットボール」の画像検索ではミニバスの子どもたちの画像が多く出てきます。「ミクロミニ」では、また結果が変わります。「micro mini basketball」では玩具のバスケットボールの画像が最も多く出てきます。micro と miniを重ねて、商品の小ささを強調しているのでしょうね。「micro mini」「マイクロミニ」などでは面積の小さな服装の女性の画像がたくさん出てきます。「fresh basket」「フレッシュバスケット」では、花や果物のかご盛りの画像がたくさん出てきます。検索の時に省略したり少し言い換えたりして検索するのは一般的なことですし、検索エンジン側では検索した語句の一部にマッチする結果や関連する可能性のある結果も出してきます。こういったネット社会特有の事象についても配慮したほうが良いのではないかと思いました。

 言葉のわかりにくさは、広く社会に理解されることを望んだ場合のマイナス要因になることがありますので、本当にミニバスケットボールの中で年齢別の内容を充実させたいのであれば、言葉の上でもわかりやすいことが必要なのではないかと思い、言葉そのものの使い方に少し触れてみました。FIBAをはじめ世界・国内の様々なスポーツ組織や現場でどのような言葉が使われているのかを調査して、より良い用語の使い方を普及させるのも、競技組織にとっては大切なことではないでしょうか。「何歳以下」というカテゴリーの表し方は、スポーツの世界でも一般社会でも定着しましたし、今後も使われ続けると思われます。バスケットボールにも、そういった普遍的な用語がふさわしいのではないでしょうか。

 「U10 Basketball」「U12 Basketball」などで画像検索をしてみてください。たくさんのバスケの画像が出てきます。世界中のバスケ少年・少女たちの笑顔と出会うことができますよ。国内の言葉が変われば、日本のバスケ少年・少女たちの笑顔が、いまよりもっと世界中に広がるかもしれませんね。




 このページの最後に動画を貼り付けておきます。「U12 Basketball」で動画サイトの検索をしてみた中で、最初に出てきた動画が、FIBAの提唱するミニバスの雰囲気に似ているような気がしたので、その動画を紹介します。他にも様々な内容の動画がありましたが、世界中のバスケの風景を見ることができるのですからすごいですね。U14やU16などの上のカテゴリーの動画も見てみると、U12のバスケとの関連などもわかるかもしれませんね。





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