以前書いたブログ「TUZIE-珈琲を一杯」の記録です。
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TUZIE-珈琲を一杯2011-01


2011年7月14日木曜日
「私の自転車 2011」

 長らくボロボロの自転車に乗っていたのですが、今年の春から上の写真の自転車が私の自転車となりました。妹のところで不要になった折りたたみ自転車を譲り受けたものです。

 もともとコンパクトな折りたたみ自転車なのですが、街乗りには少々機能不足のところがあるので、今後は折りたたむことはしないという前提で、自分で使いやすいように少しだけ手を加えています。

 まず、カゴが欲しいので後ろの荷台にカゴを取り付けました。悪くは無かったのですが、前カゴがあったほうが便利そうだったので、前にもカゴを付けてみました。前カゴは折りたたみ自転車には取り付けにくい物なのですが、農業用のちょっとした金具を利用して取り付けています。これはなかなかのアイデアでした。しっかり固定されて具合が良いです。前後にカゴが付いて、何だかカテゴリ不明の自転車になってしまいました。

 それから、小さな前ギアが付いていたので、いくらペダルを踏んでも進まないようがギア比でした。6段変速なのですが、実際に使えるのは下の2枚のギアくらいで、それ以外の4枚は軽すぎてまったく進まない状態でした。

 そこで、古い自転車の部品が入っている箱があることを思い出して探してみたところ、もう30年くらい前に自転車からはずして保管してあった、前ギアとクランク一式が出てきました。今ごろになって、役に立つときが来るとは・・・。

 さっそく前ギアを交換して、オールアルミの昔のギアの装着となりました。2枚構成の前ギアですが、大きい方のギアしか使いません。ギア比が高くなったので、だいぶ乗りやすくなりましたし、6段変速の6段とも実用の範囲内になりました。とは言っても、全力でペダルを踏んでも、たいしたスピードは出ませんし、かなり疲れます。

 ギアを交換したときにチェーンも交換しましたが、チェーンのつなぎ方を失敗して、チェーンのつなぎ部分の動きが硬くなってしまいました。でも自転車屋さんに修正してもらうことができて、すっかりなめらかに動くようになりました。ペダルは折りたたみ式の物が付いていたのですが、普通のママチャリなどに付いているような、ごく普通のペダルにしました。

  そして、必需品の錠。折りたたみ自転車には、ワイヤー錠などが使われることが多いのですが、フレームに取り付けるタイプの錠は、取り付けが難しいのです。取り付け部分のフレームが太すぎて、錠を取り付ける金具と合わないのが原因です。

 でも、上の写真のように、ワイヤー固定用のスリーブを利用して、取り付けに成功しました。道具作りでも何度か利用している金具が、こんなところでも役に立ってくれました。違和感もあまり無く、なかなか良い感じであります。

 実は、この錠はホームセンターの自転車売り場の店員さんが、タダでくださったものです。メーカーから予備で送られてきた物ということでした。取り付けできない可能性が高いから、まずこれで試してごらんよと言うことで、譲ってくださいました。まったく予想外のことだったのですが、うれしいものですね。

 後日、錠が取り付けられましたと報告に伺ったところ、今度は自転車用のバッテリーライトをいただいてしまいました。展示に使った物だからと言うことで譲っていただいたのですが、こんなに気前が良くていいのでしょうか。きっと、私が見るからにしょぼいオッサンなので、店員さんは、私に何かくださらないと気が済まないような気持ちになったに違いないと、そう思っております。なにはともあれ、感謝感謝であります。

 錠の鍵には、革タグを装着しました。この前作った焼印を押してみました。なかなか愛嬌があります。

 サドルの下にも、革ヒモで革タグをぶら下げています。自分の自転車の目印なのですが、今回の自転車は一目で自分の自転車だとわかる形なので不要かも・・・。

 でも、何か革が付いている方が、自転車に愛着が持てるような気がします。




2011年7月2日土曜日
「アジサイとかたつむり」

 近くの千秋公園の花は、春の桜に始まり、ツツジの頃も過ぎて、今はアジサイの季節となりました。近所にもいろいろなアジサイが咲いていて、見ていて飽きないです。同じ株でもその年によって花の色が違うこともありますし、咲いてから色を変える物もあったりして、不思議な花だなと思います。

 朝、家の玄関を出てみたら、そばのコンクリートの板にくっついていたかたつむり。どうせなら、アジサイの葉にでもくっついていてくれたら、もっと絵になる写真が撮れるのにーと、心の中でつぶやきながら写真をパチリ。ん~、無彩色。

 貝を背負っているとかわいいけど、貝を背負わないと今ひとつなんだよな。
 違う生き物の話だけど・・・。




2011年6月29日水曜日
「モリアオガエルの卵」

 工房から徒歩30秒ほどの池の側の、花の終ったツツジの枝に、モリアオガエルの泡の卵が産みつけられていました。この写真を撮影したのは26日ですが、2日後の28日にはすぐ側にもう一つ大きな泡のかたまりができていました。

 他にもいくつか泡の卵がありましたので、モリアオガエルは今が産卵の真っ盛りのようです。工房近くの千秋公園には他にも何か所かモリアオガエルが産卵する場所があるんですよ。

 ここから徒歩で3分くらいの別の池(通称はお掘)では、アカミミガメも産卵していました。産卵が終わってから通りかかったので、産卵の場面は見ることができなかったのですが、大きなカメが水に戻るところでした。だいぶ疲れている様子で、ただでも遅いカメの歩みが、ますますゆっくりになっていました。むかし花見の露店で売られていたカメが育ったのでしょうね。

 小さな生き物が、たくさん生まれる季節のようですね。
 蚊も増えたし・・・。




2011年6月25日土曜日
「辻永式 スイヴェルナイフ定規:2」

 辻永式スイヴェルナイフ定規を取り付けると、普段よりも高い位置にを持つことになるので、スイヴェルナイフをかなり伸ばした状態で使うことになります。画像は協進エルで販売しているスイヴェルナイフのボディですが、ベアリング入りの黒いほうが長く伸ばすことができます。(持つときに定規が右にいくか左にいくかは、用途によって変わります。)

 私は、手が小さいこともあって、短いスイヴェルナイフが使いやすいと感じていたのですが、スイヴェルナイフをできるだけ伸ばした状態で使うということを何度か繰り返しているうちに、今まで使っていた短い状態でスイヴェルナイフを使うことに、ちょっとした違和感を感じるようになってしまいました。

 いまさらこの道具の長さの感覚が変わるとは思っていなかったのですが、自分では気がつきにくい勘違いや長年の思い込みがあるようです。




2011年6月21日火曜日
「辻永式 スイヴェルナイフ定規」

 辻永式スイヴェルナイフ定規です。スイヴェルナイフのボディに直付けして使うタイプです。たぶん、今まで無かったユニークな構造です。

 ベルトなどの枠線を等幅に切るときなどに便利に使うことのできる定規です。今年1月に最初の試作があって、その後、電気捻の定規を作ったあたりの一連の道具作りの中で作った物の一つがこれです。

 この定規の利点、それは視認性の良さです。それから、定規のバリエーションを簡単に増やして作ることができること、また使用するブレードを選ばないというのも大きな利点です。

 こういう定規が欲しかったんだと、私としては高いレベルで納得することができました。行き当たりばったりの自作ですから、気になる部分はもちろんありますが、それでも十分な実用性があります。

 ブレードとガイドを工夫すれば、この様に2重の線を同時に切ることもできます。2重の線を切る用途で、幅が自由にできる道具というのも、今まで無かった道具と言えるかもしれません。

 1月のブログに、私が寝る前に適当に描いた定規のスケッチを載せたのですが、そのスケッチの中の一つとほぼ同じタイプで、ブレードの軸にはめ込むタイプの定規も作ってみました。

 見た目は悪くないのですが、特に利点は無いというのが、作ってみた上での私の判断でありまして、直付けタイプと比べると明らかに性能が低くなりました。使い勝手が悪くなってしまうのです。改善策としては、ブレードの軸をもっと長くすれば良いのですが、簡単に長くできるものではないですね。


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 工具の記事を従来よりも少めにして、内容もあっさりとしていきたいと思っているので、あまり細かいことは書きませんが、たぶん、この道具は良いです。

 使う人に、調整して使いこなす技量が無いと、本来の機能を発揮しないタイプの道具ですが、とても気に入っています。




2011年6月17日金曜日
「ダイヤルシックネスゲージ」

 ダイヤルシックネスゲージという厚みを測る器具です。尾崎製作所のPeacockブランドの「H」というモデルです。0.01ミリ単位で、厚みを簡単に読み取ることができます。

 私の物は、ちょっと手を加えてあります。

 「測定力」という単語が使われますが、測る物を挟み込む力が思っていたよりも弱かったので、画像の部分にバネを入れました。

 標準で測定力が「1.8N以下」だったものが、大雑把に言って「5.0N以下」程度の強さになりました。このような強さの製品は、メーカーの標準品には無いようです。
(「N」はニュートンという単位ですが、1.0Nはおおよそ100グラムと考えても、この場合は問題ないようです。)

 計測時に、挟み込まれる部分にどのくらいの荷重が掛かるのか、私がいい加減な方法で測ってみたのが下記の数値です。

   約 2ミリ厚測定時・・・バネ入れ前:約70グラム ・ バネ入れ後:約270グラム
   約 5ミリ厚測定時・・・バネ入れ前:約100グラム ・ バネ入れ後:約360グラム
   約10ミリ厚測定時・・・バネ入れ前:約145グラム ・ バネ入れ後:約480グラム

 メーカーに問い合わせたところ、力が弱いときには、レバーの手押しで力を加えるということだったので、それならばバネも有りと思いました。でも、メーカーからは、セラミックの部品がはずれるから、この部分にバネを入れてはダメと言われましたので、まるっきり個人の判断でバネを入れております。

 セラミックのアンビル部分は、ご覧のようにネジで外れます。セラミックは接着だけの固定ということでしたので、セラミック部分にバネが掛かるのは避けて、土台の金属部分だけにバネがかかるようにしています。

 このバネが入っています。線径0.4ミリ・バネの外径5.5ミリ・バネの長さ26.0ミリです。




2011年6月15日水曜日
「替刃式グルーバーにも定規なんだけど・・・」

 2回前の記事、マイペンアルファ用の「TUZIE式定規付き電気捻」を作ったときに、この定規は応用が効く形だと思いました。それで、以前定規を付けようと思いながらも実現していなかった、替刃式グルーバーにも、似たような形の定規を付けてみました。

 スイヴェルナイフのブレードを取り付けて、ベルトの枠のカットなどに使うという用途は作る前から想定していましたが、本来のグルーバーとしての上の画像の状態で、いったい何に使うことができるのか、私の行う作業の中では今ひとつピンとくるものがありません。

 定規は付けたんだけど・・・・・という テンテンテン な感じです。

 せっかく加工したので、有効な利用法を思いつければ良いのですが・・・。




2011年6月11日土曜日
「マイペンアルファ:17『これでおしまい』」

 まるで、発売元の広報か営業のようにマイペンアルファについて何度も書いてきましたが、2度目のマイペンアルファ特集は今回でおしまいです。ペン先はまだまだ様々な物が考えられそうですし、おもしろくて使い途の広い道具ですね。ミシンの化繊糸の糸切りにも便利に使うことができたりします。

 上の画像のようにペン先立てを作って、コントローラーの横に置いています。置き場所に高さが無いので、正面から取りやすい角度にしました。小皿は、ペン先を交換するときに、熱くなったペン先を一時的に置いたりするのに使っています。

 コントローラーのメインスイッチが、向かって右横にあるのが、私には最初から使いにくく感じていて、スイッチが正面にあってくれれば良いのにと、スイッチに手を伸ばすたびに思います。コントローラーの横のペン先立てとの間の妙な隙間が、私が手を伸ばす場所です。

 単なる革用の電気ペンとして考えると値段が高いと思いますが、他の用途も考えると決して高くはありませんし、いろいろ遊べるおもしろい道具です。




2011年6月8日水曜日
「マイペンアルファ:16『辻永式 定規付き電気捻』」

 「辻永式」と名付けてしまいますが、マイペンアルファを利用した幅決め定規付きの電気捻です。最初は、まったく違う方向で定規を考えていましたが、ある時ふとこの形と部品をイメージできました。

 (最初の文章で、「辻永式電気ネジ捻」というタイトルと文面になっていたのですが、この形状はネジ捻の基本構造とは違っているので、言葉の使い方として不適切かもしれないと後から気がつきまして、「辻永式 定規付き電気捻」という名称に変えました。)

 自分で加工できる形という大前提があるので、合理的な良い形はなかなか思いつかないのです。

 グリップに取り付けるとこのような感じです。定規の高さも調整可能になっていますが、ペン先がもう少し長ければバランスがもっと良い道具になると感じます。でも、元になるペン先の長さに依存することになるので、加工用のペン先は、もっと長い物があると良いですね。円筒形の替えペン先であるN型の、もっと長いバージョンが同じ値段であると良いのにと思います。

 加工が一発で上手くいくとは限りませんし、ある程度の長さがあると、試しながら調整できる余裕が生まれますね。形は限られますが、もっと長いペン先も販売されてはおります。でも、通常のペン先の2倍近い値段なので、ペン先をいろいろ作って試してみたい私としては、ちょっと手を出しにくいものでした。

 この定規には熱はつたわりにくく、作業中の定規の調整も比較的やりやすいです。もちろんヤケドに注意しながらですが、ヒーターはペン先近くにあるので、グリップに近いところに取り付けている定規は、思ったよりも熱くなりにくいものでした。それは、革に使うために、コントローラーのダイヤルを3程度で使うことも要因の一つだと思います。もっと高温で使うことがあるとすれば、その時はもっと熱くなるものと思われます。

 元になるペン先に適当なものがあれば、複数の線が同時に引ける形にしてみるなど、可能性がもっと広がるかもしれません。




2011年6月7日火曜日
「マイペンアルファ:15『多幅ペン』」

 「多幅ペン」なんて聞いたことありませんが、マルチ何とかと名付けた方がかっこいいでしょうか。形としては、こんな感じです。

 カリグラフィー用のペンみたいな形ですが、こちらは角と平らなところで、細い線と太い線と2種類の線が描けます。ペン先は思っていたよりも薄くしないと、平で使ったときの線の太さの強弱が出ません。値段の高いペン先をこんなに短く削ってしまったので、ちょっと後悔しています。

 こちらは、ちょっと変わったペン先です。この様に一本でいろいろな幅の線を書くことができます。おもしろいですね。気に入っています。

   他にもちょっと変わった形のペン先を思いついているのですが、そちらはまたいつか機会があれば試してみようと思っています。




2011年6月5日日曜日
「マイペンアルファ:14『ミニ焼印』」

 直径4.2ミリのペン先を直に削って作った、ミニ焼印です。40代後半のオッサンにも、ハートマークは必要なのです。でも、黒ずんでいるハート・・・何だか笑えない・・・。

 マイペンアルファは温度調節が簡単なので、小さな焼印でも使いやすいです。ハートを並べてみましたが、組み合わせは自由です。三角や四角など他の形もあると便利に使えますが、今すぐ必要というものでもないし、今回もまとめていろいろ試して予算も気力も消耗したので、当面はハートマークのみです。

 かわいらしい革の雑貨などを作る時には、こういうミニ焼印は便利かもしれません。革のスタンピング技法のように、何かおもしろいボーダー模様を構成できるような形の焼印も、そのうち作ってみたいと思いました。




2011年6月4日土曜日
「マイペンアルファ:13『差し替え式焼印の2』」

 差し替え式焼印ですので、実際に差し替えを試してみるために、何個か作ってみました。私の技術ではあまり細かい図柄は加工ができないので、おのずとシンプルな物になります。自作の版については、拙い手作り感も良いかなと、肯定的に考えることにしています。

 試しに押してみた焼印です。手描きの線と組み合わせてもおもしろいパターンが描けそうですね。

  トカゲの模様がありますが、何年も前に、私のイニシャルの「T」と「Y」を組み合わせて、何かにならないかと描いていたときに、縦に組み合わせたイニシャルがトカゲになったので、それ以来、トカゲの模様を時々使っています。




2011年6月4日土曜日
「マイペンアルファ:12『差し替え式焼印』」

 ペン先をちょっと太くするために、真鍮製のダボを使ったときに、差し替え式の小さな焼印を作りやすそうなサイズだったので、ダボを多めに買ってきました。

 画像のような感じにしてみました。ペン先をちょっと太くしたときには、ペン先の太さと同じサイズの穴を開けて、ペン先を叩き込むような感じで固定しましたが、これは差し替え式なので、ペン先よりもわずかに大きな穴を開けてあります。固定は横からネジ止めです。

 ペン先にネジを切って、ネジ式にすることも検討したのですが、加工が簡単な横からネジ式にしました。横からネジ式の焼印の差し替え作業は、まあまあ楽にできると感じています。




2011年6月2日木曜日
「マイペンアルファ:11『ちょっと太く』」

 以前まとめて書いた、マイペンアルファのペン先などの続編です。前は、電熱ツールとしての可能性ということで、不釣り合いな大きな部品を取り付けて試したりしましたが、可能性の部分は、クラフト関連のメーカーや電熱ツールのメーカーが、ユーザーの立場になって、便利でおもしろいツールを考えて作ってほしいものと思っております。

 ということで、今回は実用の範囲の物ばかり、のつもりです。また何回か続く予定です。

 なのに、最初の画像がいきなり変ですね。ペン先と、何?という感じですね。

 実は、メーカーにもっとヘッドの太いペン先を作ってもらえないものかと、ダメモトで問い合わせてみたのですが、製造工程や材料から言って無理だという返事でした。

 そこで、自分でペン先を少し太くするしかないということで、N型という円筒形のペン先に真鍮の丸棒を取り付ける事にしました。でも、地元のホームセンターなどの素材関係の品揃えは昔よりも悪くなっていて、欲しかった10ミリほどの太さの真鍮丸棒は、行ったお店では入手できませんでした。しょうがなく何かないかと探して見つけたのが、棚板のダボでした。

 真鍮製のダボ金具に、ペン先とほぼ同じ直径4.2ミリの穴を開けて、ペン先を叩き込んで固定することにしました。ペン先は、ドリルの穴の形状に合わせた形に削ってから取り付けました。

 で、途中を飛ばして、角張った形に削りました。

 さらに途中を飛ばして、このような形にしました。完成です。

 捻引き用のペン先になりました。狭いものだと、N型のペン先を直接加工しても、一応は形になるのですが、広くするには、この様に太いペン先が無いと加工できませんね。私にとっては、十分に実用的な物になりました。

  だいぶ途中をすっ飛ばしてしまいましたが、最近は工具について書くのは、もういいかなと思うところがあって、書くときにはできるだけ簡単に書こうと思っています。

 以前はレザークラフト・革の加工の工具類の情報が、他の素材のクラフトと比べて少ない傾向があって、私の乏しい知識なりにできるだけ具体的に書こうと思ってきたのですが、ネット上にもますます情報が増えて、紙媒体でも写真の豊富なテキストなどがたくさん出版されるようになりました。情報が豊富になったようなので、今後はできるだけサラッと簡単にと思っております。

 これからは途中の省略を今までよりも多用した、省エネブログでいく予定です。

 どぞ、よろしく。




2011年5月11日水曜日
「近所の桜など」

 もう桜は終わったのですが、一度は咲いているうちに花を見ておこうと思って、4月の終わり頃に千秋公園に散歩に行ったので、その時の写真などを少々紹介しながら・・・。

 工房の入り口から徒歩30秒ほどの所の桜です。昔の城の堀の跡なので、通称お掘と言われる水場ですが、はっきり言うと、汚い池です。年々水が汚くなり、堆積物のために水深は浅くなっています。昔は水も澄んでいて、手の長いエビの姿などが見えたものなのですが、今ではこのような残念な状態になってしまいました。水面に映る桜も、寂しく感じます。

 公園のまわりにある5つの堀跡の池は、すべて水が汚くて、側を通るたびにがっかりした気持ちになります。現在また近くで建設中のビルがあるのですが、無用と思われる箱物に巨額をかけるよりも、水をキレイにすることを真剣に考えた方が、街の息吹がさわやかになって良いのにと、いつも思うのですが・・・。

 この日は、桜の花を見ようと思って散歩したのですが、足元に咲いている小さな花もたくさんあって、足元の花を探す方が楽しく感じてしまいました。直径はたぶん2センチくらいの小さな花です。よく群生している花ですね。カービングのパターンにも応用できそうな形ですね。

 これは、手入れのされていない花壇らしきところに咲いていました。変わった形の花ですね。紫色がかった、似たような形の花も咲いていました。

 露店などの出る花見期間が終わったので、気持ちが向いたときには、また公園をジョギングしたりしています。ゼイゼイと息をして、ドタドタと走って、ほんと困ったオッサンになってしまったと思いながら走るのですが、自分の苦しさに比べてスピード感が無く、軽やかに走り去るランナーをうらやましく眺めております。




2011年4月30日土曜日
「染料のラベル3枚」

 前々回のブログに染料のラベルを載せましたが、今回は他にもいくつか。

 最初はクラフト社のWA染料のラベルです。ラベルに書いてある通りで、酸性含金染料をエタノールで溶かした染料のようです。染料専門店では、絹やウールなどの動物繊維用の染料として、含金属酸性染料が販売されているようですから、そういった染料の仲間だと考えれば良いのかもしれません。染料に金属が含まれていると、色の堅牢度が高くなるそうです。

 ラベルの成分表示には、「染料・エタノール」としか書いてありませんが、溶解剤などの他の成分も含まれている可能性があると勝手に思っております。販売元には何も確認はしていないので、違っていたらごめんなさい。

 いまから30年前。初めて使った革の染料が、このWA染料でした。ただ布につけて革にこすりつけて、ずいぶん縞模様のある革になってしまいました。まだ革を始めたばかりの頃で、その時はモカシンを作ろうと思ったのですが、まったく思った通りにはならずに、けっきょく履くことは無かったと記憶しています。当時と染料の中身が同じなのかはわかりませんが、 使いやすい染料だと思っています。

 現在は、色によって古いラベルと新しいラベルが混在するようなので、上の画像とは違ったラベルが貼られているボトルもあると思います。

  次は、クラフト社のクラフト染料。塩基性染料は、水(熱湯)にもアルコールにもよく溶けるものが多いようなのですが、市販の製品としては、主に水で溶いて水性染料として販売されています。でも、中にはアルコールを加えないと完全に溶解しない色もあるので、「一部の色にエタノール10~30%」と書かれているわけです。黒とか茶系にアルコールが多いのかな。うろ覚えです。

 酢酸を加えなくてはならない色もあって、市販の革用の水性染料には、全色に酢酸が入っているようです。ラベルの成分表示にはありませんが、この染料にも酢酸が入っているのは、臭いからわかるとおりです。

 クラフト社との正常な取引がなかなかできなかったので、ずいぶん長い間この染料を使ったことがありませんでしたが、元々の塩基性染料の色を感じさせる色がいくつかあって、昔は粉から溶いて使っていた私にとっては、そういった色は違和感無く身近な色に感じます。

 同じく水性の染料で、誠和のローパスバチック。こちらには成分表示欄に酢酸と書かれています。どうせなら表示は正確なほうが良いですね。印象としては、混色して色を作り込んでいるかなという感じを持っています。


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 近年は、染色するという作業をほとんどすることが無かったのですが、また少し染料も使ってみようと思っているこの頃です。




2011年4月21日木曜日
「雷魚などなど」

 工房から歩いて数分の、広小路沿いの通称「お掘」の側の歩道を歩いていたところ、ちょっと見慣れない模様の魚がいました。ヘビ革のような模様です。のんびりしていそうな魚だったので、工房からカメラを持ってきてパチリ。

 これが雷魚なのかもと思い、あとから調べてみたところ、やはり雷魚でした。スネークヘッドとも言うそうです。ヘビの模様に似ていますし、顔つきもどこかヘビ系ですね。

 私が子供の頃には、雷魚の駆除を行っていたと記憶しているので、もうお掘には雷魚はいないものだと思っていたのですが、実際には生息していたのですね。暖かい春の陽射しが当たるところで、のんびりしていたのかもしれません。

 (追記:子供の頃の雷魚の駆除は、当時お掘に放されていた白鳥の足を雷魚が食いちぎったことによるものだと記憶しておりましたが、子供の頃の少々あやふやな記憶です。ネットでそれを裏付ける記述を探してみましたが、見つかりませんでした。)

  こちらにも日向ぼっこをしている生き物が。カメが池の真ん中の浅くなっているところで甲羅干しです。よく見ると4匹います。中央に縦に並んで3匹と、4匹目はちょっとわかりにくいのですが、右の方にいます。

 花見の露天で売られていたミドリガメが大きくなったのでしょう。カメはよく見かけますし、大物が道の真ん中をどこかに移動しようとしているところにも、2度遭遇したことがあります。生息場所を広げる本能なのでしょうか。

 こちらは一年中見かけるカモ。時期が来ると、子連れで車道を行進したりします。

 カラスも水浴び中。それとも、喉が乾いただけかな。千秋公園にカラスの大群がいて、夕方はかなり気持ち悪いです。というよりも、恐いです。昔は鳩の群れがいたのですが、いつのまにかカラスが増えてしまいました。

 まだ桜は咲いていませんが、千秋公園の桜の会が始まりました。例年は桜祭り・花見・観桜会などと言っていますが、今年は震災に配慮して「がんばろう!東北 あきた千秋公園桜の会」 と言うのだそうです。

 キャッチフレーズが無くても、毎年頑張ってしまう人たちがいるお花見時期ですが、なにせ今年は頑張ろうな世の中なのであります。でも、「しっかりしろ!◯◯ 桜の会」とでも副題を付けたいような気持ちもちょっぴりあるのであります。◯◯には、政府でも東電でもあるいは政治家のお名前でも、お好きな言葉を入れられます。(私の場合は、自分の名前も思い浮かべてしまいますが・・・。)

 お花見の会場の近所にいても、例年お花見で公園に行くことはほとんど無くて、桜の後のツツジのほうが好みです。静かな公園で花をながめるほうが、のんびり良い気持ちになれます。

 お掘の生き物を見て、今年も春はやってきたと、どこかほっとしたりしています。




2011年4月13日水曜日
「エチレン、グリコール、モノエチル、エーテル99%」
 誠和のアルコール染料「ローパススピラン」のラベルに、成分表示が印刷されています。以前のラベルには成分表示は無かったのですが、やはり成分表示はあったほうが良いですね。

 アルコール染料と書きましたが、染料の分類としてはアルコール染料というよりも、酸性染料に分類される染料をアルコールで溶いているものだと思われます。アルコール染料というのは、レザークラフト業界的な呼び名なのではないでしょうか。

 さて、成分ですが、まずは染料。これは溶かす前は粉の状態です。次にエタノール、エチルアルコールですね。それからIPAというのは、イソプロピルアルコール。イソプロピルアルコールは、消毒用のアルコールによく使われているので、病院を連想する臭いがあります。エタノールにイソプロピルアルコールを混ぜて、飲酒不能な変性アルコールにしたものを使ったということだと思います。メタノールの利用も可能で、染料を溶かす力なども違うと思われますが、レザークラフトでは安全優先でやはりエタノールが良いですね。

 最後にエチセロですが、これは染料の溶解剤です。染料の粉をエチセロで溶いて、アルコールで適度に希釈するという感じで染料液は作られていると思われます。市販の液体染料の濃度は、それぞれの会社の製品によって違っておりますので、濃度の濃い製品もあれば、そうでも無い製品もあります。誠和のスピランという染料は、標準濃度といった印象で、あまり希釈せずとも使いやすい濃度かなと思います。使う人によって好みがあると思いますが、私にはちょうど良い感じです。(追記:黒や焦茶などは、もっと濃度が高い方が、より使いやすくなるような気がしています。)

 次の画像は協進エルの粉末アルコール染料の溶かし液の缶のラベルです。成分に「エチレン、グリコール、モノエチル、エーテル99%」と書かれていますが、これはかなり恥ずかしい表示です。

 実際には「エチレングリコールモノエチルエーテル」という名称の溶剤が入っています。決して「、」は間に入らない一つの薬品名なので、明らかに誤表示なのですが、かなりの年数この表示のままです。(ラベルの表示を変えてほしいですね。)

 この「エチレングリコールモノエチルエーテル」は、別名「エチルセロソルブ」と言います。さらに短くして「エチセロ」とも言われています。そうです、最初の画像の成分表示に出てきた「エチセロ」と同一の溶剤なのです。

 

 アルコール染料の溶かし液の缶には、もう一つこの薬品の危険性に注意を促すラベルも貼られています。可燃性であるだけでなく、全身に対して毒性があり、経口吸収だけでなく、経皮吸収もされますので、注意が必要なのですね。詳しくは、下記のページを見てください。

   http://www.jaish.gr.jp/anzen/gmsds_label/lab0095.html

 さらに詳しい資料のPDFなどが、検索すると見つかりますので、興味のある方は調べてみてください。全身に対して毒性があり内蔵にも影響するそうです。また、精子が減ったり胎児に影響があるそうですから、これから子育てが待っている方には、注意していただきたいですね。

 (追記:エチセロは、染料液を作る時、最初に染料の粉に少量加えられるだけのはずなので、もともとの染料液に含まれるエチセロの濃度は低いものと考えられます。)

 昔は、私も粉から染料を溶いていたので、エチセロは普通に使っていました。今は、粉から溶いて使うことは無くなりましたが、エチセロは今でも使うことがあります。何に使うかと言うと、市販のアルコール染料に適量加えて、液性を穏やかにするのに利用しています。浸透性や揮発性が抑えられるので、染め足が揃いやすくなり、だいぶ染色しやすくなります。

 でも、それなりの毒性がある溶剤ですから、このような利用法を、本当はこんなところに書いてはいけないのかもしれません。作業環境が整っていて換気もばっちりという方以外は、あまり試したりしないでください。気体になっても空気より重く低い位置にたまりやすいという解説もありましたので、換気にはくれぐれも気をつけましょう。

 ちょっとした薬品で染料液の性質が変わるんだなーという、体験の一つとして試すくらいがちょうど良いかもしれません。作業は自己責任で!

 レザークラフトも健康と安全第一で参りましょう。




2011年4月6日水曜日
「原発レディ・・・原発には反対なんだな。」

 
 ようやく春の陽射し。春の空気感になってきました。

 今年も瞬く間に新年度になってしまいましたが、3月の東日本大震災と、震災後に長引く東京電力の福島第一原発の事故によって、今年度は様々なところで予測不能な出来事が起こるかもしれません。


この画像はこちらから転載

 原発の事故を受けて、原発推進から脱原発に政策が変わってくれると良いのですが、事故が解決されないうちから、原発推進の側からの様々な情報が出されることもあるかもしれません。今回の事故は特殊な例で、他の原発は安全だと・・・。

 私が勝手に名付けたのですが、何年も前に原発宣伝の二人組である、「原発レディ」が工房の来たことがあります。30代か40代の主婦といった感じの二人でした。電力会社の研修を受けて来たのでしょう。賃金の良い仕事だったのかもしれません。時期としては、きっと何かの事故の後だったのでしょう。私にとっては原発レディの訪問は、とても嫌な感じのするものでした。

 「この人たちに、子供はいないのかな?」というのが、私が最初に思ったことでした。私の認識では、原発は手に負えない部分を子孫に丸投げする物だったからです。原発には反対の立場であることを話して、原発レディの二人には帰っていただきました。研修で習得したと思われるマニュアル的な二人の話は、つまらないものでしたし・・・。

 被爆国という被害者の立場から核廃絶を訴えながら、自分の世代では手に負えない原発を推進してきたのは、政治的・財界的な都合によるものでしょう。最近では自前のエネルギーを持たない国と言うのに加えて、二酸化炭素対策という大義名分も加わって、原発産業に関わる分野には、ますますたくさんのお金が投入されていたかもしれません。

 でも、しょせん原発は核です。しかも身近にあります。平和利用という何やら響きの良い言葉が使われますが、実際には世界の平和を乱してしまうこともある核エネルギー産業です。ゴミの廃棄もままならない、防衛体制もほとんど無い、決して安全とは言えない民間の核施設が原発です。

 何年か前に、北朝鮮がミサイルを日本を越えて太平洋まで飛ばしたことがありましたが、もしミサイルが原発や核処理施設に落ちたら一種の核攻撃になってしまうと、その時に思いました。でも、それはミサイルである必要さえもないようです。今回の事故で、原発の安全神話の前提条件の危うさや、一度バランスを崩すと手に負えない状態になってしまうことが広く世間に露呈され、被爆国が放射性物質を大気にまき散らし、海洋に垂れ流してしまう、最悪の事態となってしまいました。

 原発事故の影響は、これから長く続いていくことになりそうで、多くの人が不安を抱えていると思います。一時は高い放射線の数値が出ていた福島市の友人一家が、私のところに自主避難して来て、子供の春休み期間中の10日あまりを一緒に過ごしましたが、これからの子供の学校生活がどうなるのか、経済活動はどうなるのか、地域社会はどうなるのかなど、予測できないことがたくさんあります。

 原発が作られはじめた数十年前と比べて、原発以外の様々なエネルギー技術の開発は進んでおりますし、原子力や化石燃料に頼らない、再生可能なエネルギー社会にしていかなくては、子孫の世代に明るい未来はありませんね。

 私は技術者では無いので、新しい技術を自ら開発したり運用したりすることは、今のところできません。でも、エネルギーの消費の少ない生活スタイルにするために、多少の努力はできそうです。穏やかな消費活動でも成り立つ社会のあり方も必要ですが、とりあえず自分では「知足」という言葉を肝に銘じておきたいと思います。

 人口が減少していく国で、エネルギー需要が際限なく高くなるということは、あり得ないことだと思います。でも、工事をやりたいための、高めの需要予測の数値が、電力業界にはあるのかもしれません。また、安全性や二酸化炭素対策でも、都合の良い予測や数値が、存在するかもしれません。

  原発事故に便乗したようなタイミングで、原発反対というのは、少々気が引けるのですが、はっきり自分の考えを表明しておくことも大切だと、今回は思っています。原発には反対です。今すぐが無理ならば、即時廃止とは言いません。近い将来の現実的な時間を目標に設定して、原発が無くても成り立つ社会に向けての政策や企業の姿勢を、期待したいですし支持したいということを、ここに書かせていただくものです。

 技術の発達がすさまじい早さで展開する時代に、生まれ生きてきて思うことの一つに、できるからと言ってやれば良いというものではないだろうという気持ちがあります。技術的にはできるけれども、やらなくても良い、やるべきではないという判断は、どこかで必要なのだと思うときが少なからずあります。

 核エネルギーを考えたり、原発の仕組みを考えた人は、たいしたものです。でも、それは形にしてくれなくてもいい存在のように思えます。

 核の処理はやっかいです。
 子供たちに負の遺産を残すような原発には、反対します。




2011年3月31日木曜日
「ドイツ八方」

 背景がちょっとひどい有様ですが、身内の引越しに伴い様々な物を我が家に引き取ってきて、物の置き場も無くて茶箱を二つ重ねて作業台にとりあえず置いております。

 この画像の主人公は、もちろん茶箱ではなく、手前のミシンです。これは、革の物作りの大先輩、ベテランの革靴の職人さんから、譲り受けたものです。その職人さんのお師匠さんが使っていた八方だそうです。私はこの型の八方を初めて見たのですが、画像検索で探して見たところ、「ドイツ八方」と言われているミシンのようです。

 部品や消耗品の入手が難しくなっていると思うのですが、使うことのできる人に譲りたいと言われて譲り受けたものですので、ボビンなどを探してみたいと思っております。知識や情報がほとんど無いので、この手のミシンに詳しい方がいらっしゃいましたら、このミシンについてご教授いただければありがたいです。

 今回紹介する画像ではわかりませんが、ヘッドだけでなく脚も当初からの物のようで、非常に興味深いものです。プーリーは普通の金脚と違って横向きになっていて、その分、ヘッドの構造がシンプルになっているようにも見えます。デザインもとても凝ったものです。

 まだ、少しホコリを払った程度で、これから時間を見つけてじっくりと触っていくつもりです。全体的にはシンプルな構造という印象があるのですが、実は部品の一つ一つが凝っていて、何とも言えず良い感じです。

 このミシンを引き取りに行った時、車に積んで走り出すときに、この職人さんは下を向き作業をして、こちらには目もくれませんでした。でも、心の中でこのミシンにお別れをして、そして若い頃に修行したお師匠さんとの時間を思い出していたのではないかと、私も心の中で想像しました。

 大切にさせていただきます。




2011年3月23日水曜日
「大震災の夜」

 3月11日の大震災の夜は、一晩中停電していました。その中で存在感を示したのが、小さなラジオでした。その日の情報はラジオが中心で、電池の残量を気にしながら時々携帯のワンセグ放送を見るという感じでした。(ワンセグ放送では、画面が小さくて、画像の本当の意味がわかりませんでした。)

 普段はラジオを聞いている時間は少ないのですが、この夜は、あらためてラジオの機能性や重要性を認識しました。災害の時に頼りになるのは、こういう昔からの単純な機器なのかもしれません。

 ローソクも役立ちました。1月に身内の結婚式があり、その時にもらって来ていたローソクです。安定感があって、安心して火をつけていられました。

 他に、LEDライトも電池の持ちが良くて頼りになりました。非常灯代わりに天井からぶら下げて、一晩中ライトをつけっぱなしにしていました。充電済みのエネループが何本かあったので、安心して使うことができました。

 子供たちは、真っ暗でローソクの明かりだけの部屋の中で、何故か「修学旅行ごっこ」なるものを始めて、にぎやかに過ごしていました。大災害の夜だったのに、緊張感の少ない過ごし方をしたような気がします。

 翌日停電から電気が復旧して、テレビの画像を見たときに、そこに写る映像に愕然としてしまいました。まさか、こんなことが起こっていたとは・・・。

   その後、原発の事故も有り、誰も望んでいないようなニュースの毎日で、心が落ち着きません。被災地や、そこに暮らしている人たちに対して、私や私の家族ができることはほとんど無いと言ってもいいほどの微力です。義援金を送るくらいしか思いつきません。

   幸いにも、私の住む秋田は被害もほとんど無く、地震後の生活も比較的安定しています。今は、できるだけ普通に過ごそうと思っています。




2011年2月24日木曜日
「スイヴェルモデラ・・かな。」

 スイヴェルナイフのボディに、樹脂製の先端部品を付けた道具です。名称は何と言えば良いのかわかりませんが、用途から考えてみるとスイヴェルモデラという感じでしょうか。

 ベベラのように使ったり、ペアシェーダーのように使ったり、太めの鉄筆のように使ったりと、それぞれの形状によって、いろいろな使い方をします。

 普段の作業での登場回数は多くはありませんが、あると便利な道具です。深さのある表現には不向きなところがありますが、この画像のようなあっさりした表現をするときには、とても手早く作業ができます。

 ベベラ代わりの道具としては以前からあったものですが、もう少し用途を広く考えて形を作ってみたところが、私にとって新しいところでした。とは言っても、上の画像はベベラ用途での表現が中心ですが・・・。




2011年2月17日木曜日
「電池式掃除機」

 単三乾電池4本で動く、電池式の掃除機です。ミルで粉にしたときに散らかってしまう珈琲の粉を掃除するために、手軽に使うことができて排気の強くない製品を探していたところ、この小型掃除機がありました。

 エネループで動かしているので、ランニングコストも安あがりですし、あまり性能の高くない吸い込み具合が、ちょうど良い感じで気に入っています。

 本格的な掃除には不向きですが、卓上のちょっとしたゴミを片付けるくらいの用途には、なかなか使いやすい掃除道具です。




2011年2月9日水曜日
「あふれる切れ味ナイスカットミル」

 カリタのナイスカットミルという電動のコーヒーミルです。粉挽き機ですね。さて、この画像は変なことになっておりますね。粉があふれています。

 実は、この製品の粉受けのカップは、100グラム入る粉受けと仕様書・説明書で説明されています。画像では見えませんが、上部の豆を入れるホッパーという部分には、豆100グラムの容量を表すラインが印刷されております。使い方の説明では、100グラム以上の連続運転をしないようにという注意書きがあります。つまり、この製品は、100グラムの豆は連続で挽くことができると言うことだと思われるのですが・・・・。

 実際には、100グラムの豆を粉にすると、標準で附属するカップからは粉があふれてしまいます。実は、こういう製品であることはある程度情報として知っていながら、この製品を入手しました。

 でも実際に見てみると、珈琲業界としてこれは有りで良いのだろうかと、ちょっと不思議な気がしています。定番的な人気商品のようなので、この程度のことは、素早く改善されても良いような気がするのですが・・・。もしも私がこの製品を取り扱う業者だったら、これはとても嫌な状態だなーと思います。

 このミルは、とても便利な道具なのですが、作動中にダイヤルがカクカクと揺れてしまって、ちょっと気持ちが良くなかったり、刃の中に想像以上に粉が残ってしまったり、思いがけない「標準仕様」がいくつかありました。予想はしていたのだけれど、それを上回る「標準仕様」という感じです。
 
 100グラムの粉があふれ出ているのも、その一つですね。あふれた粉を集めて、カップにギュッと押し込めば100グラム入るのかもしれませんが、それでは実用的な数字とは言えないわけで・・・。

 せめて、ホッパーの100グラムのラインとの整合性のあるカップを附属させてくれれば良いのにと、思わずにはいられません。もちろん、画像の粉があふれる状態はわざと行ったもので、ちゃんと使いやすい粉受けのカップは別に用意してあります。

 でも、何年も前からの商品だと思うのです。
 どうして変わらないままなのでしょう? 不思議!




2011年1月20日木曜日
「スイヴェルナイフとガイド:3」

 スイヴェルナイフとガイドについて、初回に紹介したブレードにガイドを仕込んだ物のブレード部分の画像です。ステッチンググルーバーのガイドを利用したので、本当に間に合わせの形になってしまっていますが、これを専用のガイドとしてしっかりしたものを作れば、定番的な道具の一つになる可能性があると思っています。

 もし製品化することがあれば、ガイドは角棒ではなく丸棒をベースに加工して、定規を好きな位置(角度)に固定できるようにしたいですね。また、本当は定規の高さを調整できる構造にしたいところなのですが、小さなサイズでそこまでの構造を組み込むのは難しいかもしれません。その場合は、ガイドを削って調整することになります。

 ベルトなどの枠を引くときと、すでにカットしたラインに沿ってカットするときとでは、適するガイドの長さや形状が変わりますし、刃の研ぎに合わせて定規の調整が必要ですから、万が一加工に失敗しても、ガイドが簡単に補充できる状態であって欲しいと思います。できれば、ガイドは最初から2本附属させて、またいつでも手頃な価格でガイドだけを購入できるようにするというのが合理的かもしれません。

 次は、寝る前の短い時間の私の日課的な落書きです。適当に、その時気になっていることを描くのですが、うつ伏せに寝転んで描く本当の落書きです。ちなみに落書き帳はA4コピー用紙で自作しているもので、20年以上前から同じ体裁の物を落書き帳として使っています。表紙はボール紙で、数十枚のコピー用紙を挟み、ごついステプラーでガチャンと留めます。

   かなりわかりにくい汚い図ですが、スイヴェルナイフのボディとブレードの間に装着するタイプの、ガイドの部品を想像したものです。いくつかの構造が考えられると思うのですが、もしかしたらこのような方向で、他にもおもしろい道具がかんがえられるかもしれません。コンパススイヴェルナイフというのもできるかもしれません。ただし、需要があるかどうかが怪しいところですね。

   他には、ダブルラインならぬ、トリプルラインスイヴェルナイフなども可能かもしれませんが、ますますニーズが無さそうです。こういう妄想を膨らませていると、ごくまれに、おもしろそうなアイデアを思いつくことがありますね。

 これも、スイヴェルナイフとブレードの間に装着するタイプです。これも、寝る前の落書きです。あまり厚みがある構造はダメですね。いくつかこのようなタイプを想像したりしましたが、結局のところは、最初のブレードに直接ガイドを仕込んだ物が、一番良いのかもしれません。スイヴェルナイフは丸軸構造が基本ですから、ガイドの出っ張りはできるだけ低い位置にあって、指に当たったりしないのが良いのです。

   この図を見ていて、ベアリング入りの中間部品を作れば、軸を直接指で回さずに、手で動かした方向にブレードが勝手に付いてくる、ボディの軸とブレードの軸をずらしたスイヴェルナイフもできるなーと思いました。以前、作業学習や作業療法の用途で考えたことがあるものですが、言葉ではなかなかわかりにくいですね。下記のアドレスのページにある、方向追随型スイヴェルナイフというものです。

http://www.tuzie.jp/12reha/06svl01.html

   このような構造になると、スイヴェルナイフは丸軸である必要もなくなり、いろいろな形が可能になります。そこに、なにか新しい道具の可能性があるものなのか、そういったことを考えたり試したりするのも楽しいかもしれません。

   ・・・・・数十秒ちょっと考えてみましたが、今晩の落書き帳に描くようなアイデアは何も思い浮かびませんでした・・・・・。




2011年1月13日木曜日
「スイヴェルナイフとガイド:2」

 上の画像は、ステッチンググルーバーに、スイヴェルナイフのブレード(自作)を取り付けた道具です。前回のガイド付きスイヴェルナイフと基本的な用途は同じです。ベルトなどの枠線を切る用途がメインになります。

 前回紹介した、ガイド付きのスイヴェルナイフの試作品を作ったときに、タカファインレザーの大塚さんに画像を送り、このような道具が海外などで販売されていないかお尋ねしました。このブログを読まれる人の多くはご存知だと思いますが、レザーカービングで大塚流と言える独自の世界を持っているクラフトマンですね。私はたまに突然のお尋ねメールを送ることがあり、お世話になっております。

 大塚さんからは、私が試作したガイド付きのスイヴェルナイフと同様の構造の道具は見たことが無いというご返事をいただき、とりあえずオリジナルとしても良いのかなという感触を得ました。また、その時に、替刃式のグルーバーに定規を仕込んでみてはというご提案もいただきました。

 なるほどということで、替刃式のグルーバーとスイヴェルナイフのブレードを並べて眺めてみましたが、自分で簡単に加工できそうなイメージがなかなか思い浮かびませんでした。グルーバーの替刃とスイヴェルナイフのブレードの軸の径は同じなので、ブレードはすぐに取り付けられるのですが、ガイドが収まりにくい感じでした。

 そこで、ガイドが最初から付いている、ステッチンググルーバーにスイベルナイフのブレードを取り付けようと思い、上の画像のような道具になったのです。

 使い方はこんな感じです。革包丁に近い握り方で使うことになります。あまり細かいカーブなどには使いやすいとは言えないかもしれませんが、上の画像のような直線では、たいへん使いやすいものでした。意味もなく、何本も枠線を切りたくなってしまうような、安定感がありました。ただ、刃が小さいので、道具を使うときの角度などに、少々制約があるように感じました。

 普通のスイヴェルナイフのブレードと比べると、こんなに小さいものです。これは、何を削ったのだったかなー・・・。たしか、グルーバーの替刃を削ったような気がします。

 小さいながらも、あるいは小さいから、加工はけっこう面倒な作業でした。もしも市販品を作るとしてら、ステッチンググルーバーのスリーブに合わせて、直径4ミリほどの丸い鋼材をプレス加工して、刃を付けるという工程でもできるでしょうし、4ミリ径の軸に刃の部分を溶接という形でもできると思います。手作りの試作は少々面倒でしたが、設備のある工場などで作ることを考えると、比較的簡単に製造できる部品かもしれません。

 ちなみに、ステッチンググルーバーの捻引き用のコマを使って、似たような使い方をすることはできます。捻引き用のコマには刃は付けられていませんが、革を十分に湿らせて力を入れれば、革を切ったような線が入ります。(私としては、あまり気持ちよくできる作業ではありませんが・・・・・)




2011年1月12日水曜日
「スイヴェルナイフとガイド:1」

 2011年になりすでに12日ですが、今年の初ブログなので、まずは本年もよろしくお願いいたします。今年も適当に書いて参ります。

 ふとした時に、ガイド付きのスイヴェルナイフを思いつき、きっと使いやすいだろうと思って試作してみました。上の画像の左側の試作品はボディにガイドを仕込みました。右側の試作品はブレードにガイドを仕込みました。手持ちの加工道具に適切な物が無かったので、鋼材の加工には苦戦してしまいました。

 ステッチンググルーバーのガイドを利用したので、間に合わせの加工です。ボディに仕込んだガイドは、持ったときに操作の邪魔になりますし、ブレードに仕込んだガイドは寸法がギリギリで、かなり無理のある形になっています。完成度は決して高くはありませんが、この方向でデザインを進めると、使いやすい道具につながるのではないかと思います。

 ベルトなどの外枠を切るときに、視認性が良く、とても扱いやすい構造です。いままで、この手の用途にはいくつかの道具を使ってきましたが、その中でも最も使いやすく安定した作業が可能だと感じました。

 私の最初の想定としては、外枠から一定の幅を切るだけでなく、すでにカットされているラインに沿った等間隔のラインのカットにも使うことができるような道具でした。上の画像は直線に沿わせている例ですが、曲線でも使えるような繊細さがこの道具には欲しいと思っています。でも、試作の道具は、そのための機能は十分ではありません。刃とガイドの高さの調整もできる構造にできでれば良いのですが、小さな部品で合理的な構造ということになると、吟味するべきことが色々とありそうです。



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