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植物の渋で鞣された牛革を、叩いて圧縮することによって装飾を施す技法を、一般にレザーカービングといいます。自分で革をひっぱたきながらも、どうしてこうなるのかいつも不思議に思います。
上段の画像は、カービングをしたばかりの革です。ただカービングをして仕上げをする前はこのような感じですが、革によってその表情は異なります。
私なりの生成仕上げをすると下の画像のようになり、時間の経過とともにその革の持ち味が出てきます。染色は苦手なので、ほとんど行いません。小学校の頃から、図工で絵を描いていても、色塗りをして台無しにしてしまうタイプでした。
レザークラフトを少しかじった人が、私のカービングを見て「ああ、アンティックね。」とつぶやかれることがありますが、サビ入れのペースト染料等も含めて、色剤は使いません。
生成仕上げでは、カービングの段階の良し悪しがそのまま現れます。おもしろくもあり難しいところでもあります。 |

革を叩く作業は、おもに石の台の上で行います。力が逃げない方が作業がやりやすいのです。写真では、革に切り込みを入れる作業をしています。
私はカービングが大好きなのですが、カービングがたくさん入ったバッグなどは必ずしも好きではありません。そういう妙な好みがあります。
私の工房には、窓がほとんどありません。そのため暗く、照明の位置決めにいつも苦労します。
大きな窓のある明るい工房で仕事をしてみたいという願望が、いつも頭の中にあります。 |

カービングをする時に使用する、刻印です。
カービングをしている人は必ず一度は言われたことがあると思いますが、刻印を見た人からは「歯医者さんみたい」とよく言われます。
イメージはわかるんだけど、こういう光景を歯医者さんで見たことは、私はないのですが・・・。もっとも、イスに座るといつも目をふさがれてしまいますね。 |
画像・文章:辻永
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